税理士試験の合格と免除 どっちでいくかは自己肯定感で決める

税理士の伴 洋太郎(ばん ようたろう) @ban_tax240です。

税理士資格を試験合格で取得しようか、それとも学位免除認定を受けて取得しようか、迷っている人はいませんか?

いてください。そういう人のための記事です。

税理士試験の「合格か免除か」について
  • 「他人がどう評価するか」じゃなく、「自分が納得できるか」で選ぶ
  • 私はどうやってそれを選んだか
  • 合格か免除かに限らず、最速で目的を達成できたやつが、一番スゴイ
  • 資格取得の目的が定まれば、おのずと手段(合格・免除)も定まるはず

結論:自己肯定できればどっちでもいい

最初に言っておきますが。

合格か免除かは、資格の取得手段の違いにすぎません。

資格の取得方法によって扱いが変わるとか、能力が劣るとか、肩身の狭い思いをするとか、そういったことはありませんから。

あるとすれば、それは資格取得後の振る舞いがそうさせているんです。

以上を踏まえて申し上げます。すんごい当たり前のことを、申し上げます。

合格か免除かは、その手段を選んだ自分を自分で認められるか、自己肯定感を得られるか否かで選べばいいんですよ。

その手段で他人に認められるか、その手段を選んだ他人を認められるかを基準にする必要は無いはずです。

お前はどう決めたんだ?

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私の場合、3科目合格時点では税法免除を受けることをこれっぽっちも考えていませんでした

私が挑戦を開始した当初の目的が「難関試験に合格する」というものであったからです。

免除で取得した税理士資格では、その目的を達せられません。自己肯定感を得られなかったのです。

しかし4科目目に合格した時点では、その基準が変わっていました

大学院での研究と並行であと2回試験にチャレンジして、ダメならそのときは税法免除を活用しよう。

と思うようになったのです。

いますぐ試験を諦めることは受け入れられなかったけど、区切りをつけたあとなら受け入れられるはずだと。

なぜなら、もうとにかく早く資格が欲しかったから。

合格もしたいけど、それ以上に資格が欲しい!ほしいほしい!4科目だろうが法人税持ってようが、資格がなかったらただの受験生やん!バッヂをつけたいんだ!!俺は!!!あービールがうまいっ!!!!

そっからはもう、馬でした。「受験生」と「大学院生」の両輪を備えた荷車を引く、馬。

荷車に仕事(会計事務所勤務)を載せた馬。

そんぐらい勉強しました。

張り切りすぎたのか、肺に穴が空いて入院する羽目になりましたが、ベッドの上でも毎日勉強していたもんです。

やりすぎはいけません。健康第一。

その甲斐もあってか、大学院1年目の試験で5科目目の合格を果たし、大学院は中退しました。

コレでダメだったら学位免除に切り替えよう、という決意があったからこそできたことだと思います。

しかし仮に合格を成し得なかったとしても、学位免除による資格取得であったとしても、自分のやったことは誇れたのではないかなぁと。

そうやって自己肯定感の落とし所を再定義できたことが、結果として税理士資格に近づけてくれたんです、きっと。

 免除は努力がいらない、みたいな感じになっちゃってますが、アレは普通に大変です。真面目に研究しないと論文も単位も認定してもらえません。舐めてると詰みます。

最速で目的を果たせたやつが一番すごい

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上記のような変遷をたどった私からすると、合格にしろ免除にしろ

さっさと目的を果たせたやつが一番すごい。

と思うのです。

なにも資格取得だけが目的じゃありません。

大学院での研究に魅力を感じるのならば、それを目的に免除を選べばいい

競争に勝つことに価値を感じるのなら、それを目的に試験を選べばいい。

どちらを選ぶかは、あなたの自己肯定感で決めて下さい。

その上で、一刻も早くその目的を果たせるように努力すべきなんです。

けっして、自分と違う選択をした税理士を色眼鏡で見るようなことはしないでいただきたいと切に願います

まとめ

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税理士試験の合格と免除、どちらをどういう基準で選ぶべきか。

最近ネット上で学位免除を蔑むような意見を拝見しまして、その反論の意味も込め、私自身の経験を交えてお話しました。

取得手段よりも、資格取得後にどう振る舞うか、なにを成し得るか、ということのほうがよっぽど重要ですね。

ぼくも精進いたします。

この記事を書いたひと

伴 洋太郎(ばん ようたろう)
伴 洋太郎(ばん ようたろう)税理士
BANZAI税理士事務所 代表税理士。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。1982年6月21日生まれ。個人事業主、フリーランス、小規模法人の税務が得意で、一般の方向けにやさしい解説記事を書けるのが強み。詳しいプロフィールはこちら。
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