税理士試験は通信講座のほうが有利

 
税理士の伴 洋太郎(ばん ようたろう) @ban_tax240です。
通信講座でのチャレンジを不安に思う方、通信講座の受講を検討中の方に向けて、思うところをお伝えします。 決して不利ではないし、むしろ通学より有利だと思っていますよ。 なお私は税理士試験で合格した5科目のすべてにおいて、税理士事務所に勤務しながらWeb通信講座を受講していました。
通信講座で受講した科目(合格順)
  1. 財務諸表論
  2. 簿記論
  3. 法人税法
  4. 消費税法
  5. 国税徴収法

通信講座で5科目合格は少数派か?

TAC名古屋校の合格祝賀会にお呼ばれした際のことです。講師の方との会話中に全科目通信であることに触れたところ
へ〜、通信ってモチベーション維持するの大変でしょ?よくできたね。
といったお返事を頂いたことを、印象的に覚えています。 通学講座の講師なのでなおさらそう感じられたのでしょうが、世間でもそういった認識が一般的なのでしょうか。 合格者の声でも、通信受講らしき方は少数派な様子です。 祝賀会の会場にも、通信の人はいなかったと思います。 通信講座では受験仲間、同志といった存在ができにくいので、尚更少ないと感じるのかもしれません。 通学のほうが高い学習効果を得られる、という認識がされてるんですかね?世間では。 そんなこと無いんだけどなぁ。

通信講座のネガティブなイメージへの反論

通学のほうが学習効果が高い。合格できないのは通信だから。
そんな認識があるのならば、オール通信野郎としては、これを打ち壊す必要があります。 よく聞く通信講座のマイナスイメージは
  • サボりやすい
  • 集中できない
  • 仲間ができない
  • 質問しづらい
といったものです。 これらのイメージに対して、自らの経験をもとに反論していきます。

通信は受講をサボってしまいがち

通学の場合、毎週決まった曜日の決まった時間に決まった場所で、講義を受ける必要があります。通信ではこれらがなく、受講のスケジュールを強制されません。 外部からの強制力が効かないので、自分で自分をコントロールしなければならないわけです。 通学だろうと通信だろうとサボる人はサボります。 それでも強制力の有無によって、通信は通学以上にサボってしまいがちだという理屈は、合理性こそあります。 しかし、ここで強く言いたい!
スケジュールを強制されないからといってサボってしまう人は、通学でも何かと理由をつけてサボるだろ!
受験勉強のモチベーションを維持するために最も必要なこと、それは「とにかく講義に出席する。」ということです。 席につかなければ絶対に、モチベーションの糸は切れます。
  • 講義中ウトウトしようと
  • 内容が難しくてチンプンカンプンだろうと
  • ボケーッと講師を眺めていようと
出席してればひとまずオッケーなんです。 通信の場合、定期的に講義の動画がアップロードされます。 サボると、『未視聴』のマークが付いた動画がドンドン溜まってしまう。 それを見ると「やべえな」って思えるんです。 それが通学の場合はどうでしょう? 受講票に受講済みスタンプはあれど、未受講であることを示す表示は無いのでは?
 スタンプ欄が空欄ってことはあるでしょうけどね。通学で受講したことないので、間違っていたらすいません。
それに通学は場所や日時が強制されているからこそ、サボる言い訳を作りやすいんです。 ちょっと業務都合で…とか、ちょっと予定が入っちゃって…とか。 通信はいつでもどこでも受けられるので、サボる言い訳を作りづらいのです。 そういうわけで、むしろ通信のほうがサボりにくいと思っています。

勉強に集中できる環境を作りづらい

主に場所の問題です。 通学の場合は校舎に行きますので、そこで用意された教室で授業を受けたり、自習したりします。一方で通信。どこで勉強するの?自宅で?自宅じゃ集中できないでしょ?みたいな。 私自身は次のような感じでした。
  • 休日だけTACの自習室を使っていた。(通信生でも校舎の自習室は使えます。)
  • 自宅では講義動画の視聴とスキマ時間の理論暗記のみ
  • 講義動画は色んな場所で視聴していた(TACの自習室、自宅、図書館など。スマホとイヤホン必須)
  • どこにでも理論マスターを携行し、スキマ時間にはすかさず理論暗記をしていた。
  • 答練などのアウトプットは高い集中力を要するので、自宅ではやらない。(自習室、図書館)
どうでしょう?通信のほうが勉強の場所は選びやすいと思いませんか? というわけで、通信は勉強に集中できないというのは誤りです。

受験仲間ができない

否定のしようも無く、まさしくそのとおりです。 苦労を分かち合うことができないんです。 同窓会的なものができないんです。寂しい、孤独、いいなぁと思う気持ちがあるのは事実。 でもね、仲間をつくることが合格に近づくことであるかといえば、必ずしもそうではない。むしろ逆効果になることもありえます。 私は休日だけTACの校舎へ行っていました。自習室を使うためです。 校舎には休憩所があるのですが、そこでよく見かけた光景があります。 くっちゃべってるんですよ。通学受験生らしき方たちが集まって。 それが息抜きとして機能していれば良いことなんです。 でもね、見る限りおしゃべりが過ぎるというか、サボってるように見えちゃったんですよね。 尊敬できる仲間が見つけられるのは大変羨ましいことです。 合格にもプラスに働くでしょう。でも逆に、他の受験生に足を引っ張られてしまうこともありえませんか? 通信黙々と、粛々と、課題に取り組める人にはうってつけでしょう。そもそも寂しがりやさんは試験勉強に向いていないと思います。

質問しづらい

通学の場合、授業が終わったら即講師をつかまえて質問できますね。 対面で質問できるというのは大きな利点です。通信だと文章のみの質問になってしまいますので。 でもね、通信講座って、その受験校の人気講師が担当していることが多いんです。なぜ人気であるか、それは教え方が上手いからじゃないですか? 私も文章での質問はよくしましたが、回答に不満を感じたことはありません。 さらに文章で質問すると言うことは、何がどうわからないかを伝える訓練になります。回答も文章なので、どこがどう間違っているかを論理建てて教えてくれます。 さらにさらに、質問と回答が記録として残るというのも気に入ってました。後で見返すことも結構あって、いい勉強になりましたよ。ああ、こういうところでつまずいたんだなあ過去の俺、って。 ただし、勉強に関するお悩み相談みたいなのはしづらいですね通信だと。 ということで、通信のほうが良い回答が得られるからいいんだと思っています。

通信講座の受講を検討中の方へ

近くに校舎がないとか、毎週決まった曜日・時間を確保するのが難しいとか、そういった事情がお有りですよね? 通信講座、オススメしますよ! ただしDVD通信、テメーはダメだ高すぎるんだわ受講料が。 DVD最大の利点は、講義映像がメディアとして手元に残るということです。一方でWeb通信は、本試験が終了すると視聴できなくなります。(それまでは何度でも視聴可能) その違いが価格の差にあらわれていることはわかります。 でもね、本試験日まで視聴できればそれでいいじゃないですか。どうせ受かるんだから。 スマホさえあればどこでも視聴できる。Web通信最高や!DVD通信なんかいらんかったんや!

は?通学講座でもWebフォローあるし

そう、いまや大原にもTACにもWebフォローが標準で装備されていて、講義動画の視聴とかWebでの質問とかできるらしいですね。だとすればWeb通信こそ要らん子やん…。 だけどもだけど、教育訓練給付金制度を通学講座で適用している場合、Webフォローでの講義視聴は出席回数としてカウントされませんからね!ご注意あれ。 Web通信なら、視聴の有無で出席がカウントされます。

まとめ

税理士試験に通信講座で挑むことについて
  • サボりやすい?
  • 集中できない?
  • 受験仲間ができなくて辛い?
  • 質問しづらい?
といった観点で、通学講座との有利不利を考えました。 結局は本人のやる気次第、というと元も子もない。でも真実でしょう。通信だから受かりにくいとか、決してありません。 むしろ通信で良かったと、心から思っています。 通学を選択できない方も安心してチャレンジしてください!

この記事を書いたひと

伴 洋太郎(ばん ようたろう)
伴 洋太郎(ばん ようたろう)税理士
BANZAI税理士事務所 代表税理士。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。1982年6月21日生まれ。個人事業主、フリーランス、小規模法人の税務が得意で、一般の方向けにやさしい解説記事を書けるのが強み。詳しいプロフィールはこちら。
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