耐用年数を無料で検索できるサイト、『全力耐用年数』が便利すぎる

コレで耐用年数表とのにらめっことは、おさらばできるかもしれません。

耐用年数の調査に役立つツールをご紹介します

税理士の伴 洋太郎(ばん ようたろう)@ban_tax240です。

減価償却費の計算にあたっては、法定耐用年数を調べるという行為は避けられません。

今回はその作業を楽にしてくれそうな、便利ツールをご紹介します。

その名も、『全力耐用年数』です!

『全力耐用年数』とは

ジャパンネクス株式会社さんが運営するWebサービスです。

業界初! 資産の名前を入力するだけで耐用年数を一発検索

トップページにそう謳われているとおり、耐用年数を調べるのにとっても役立つツールです。

『全力耐用年数』のおすすめポイント

無料

なんといってもタダなんです。

これ以上のメリットはございましょうか、いや無い。

インストール不要

ダウンロードもインストールも必要ありません。

ブラウザベースで利用できます。

フリーワード検索できる

ドロップダウンリストからの選択などではなく、キーワードによる検索が可能です。

※一般資産、機械装置のみ

例えば貨物トラックの耐用年数を調べたいときなんかはホラ

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「貨物」と入力したら「貨物自動車」をサジェストしてくれました。

ちなみに結果は5つ、耐用年数は3種類出てきました。

全力耐用年数

貨物自動車は

  • 大型車か小型車か
  • 営業車か自家用車か

で耐用年数が分かれるのですが、そのすべてを網羅しています。

検索のコツを教えてくれる

検索窓の上にある、巻物のマークをクリックすると

全力耐用年数

こんなかんじで、検索のコツを教えてくれます。

全力耐用年数

丁寧ですね。

中古資産の耐用年数も計算できる

中古の資産については、耐用年数の決定にひと手間必要なのです。

ちょっぴり入り組んだ計算をしなければならないのですよ。

全力耐用年数では、その手間もフォローしてくれています。

全力耐用年数

法定耐用年数は全力耐用年数で調べましょう。

それ以外の項目は、事前に準備しておく必要があります。

償却資産税の課税対象かどうかも調べられる

償却資産税という税金があります。

減価償却をする資産のなかには、この税金が

  • かかるもの
  • 場合によってはかかるもの
  • かからないもの

があるのですが、中には判定がややこしいものもあるんです。

例えばフォークリフト。

あれは

  • 軽自動車税の課税対象になっているもの(小型特殊自動車)は償却資産税がかからない
  • 大型特殊自動車に該当する場合には償却資産税がかかる

といった判定が必要です。

そんな『フォークリフト』を全力耐用年数で検索した結果がコチラ↓

全力耐用年数

基本は償却資産税の対象外だけど、場合によっちゃ課税対象になるよと。

ややこしい点もフォローしてくれています。

イマイチなところ

そんな便利な全力耐用年数ですが、使用にあたって注意が必要かな、と思ったところがありました。

機械装置の耐用年数検索は、コツを教えてくれてもやっぱりムズい

そもそも機械装置は調べ方が難しい

これは『全力耐用年数』の特徴ではなく、機械装置の特徴なのですが。

機械装置の法定耐用年数は、その機械によって提供される製品・サービスの種類によって変わります。

全く同じ品番・仕様の機械装置であっても、使う企業によって年数は変わりえますし、その逆もまた然りなんです。

例えば同じマシニングセンタであっても

  • 金型製造業で使うのであれば、生産用機械器具製造業用設備(その他の設備)として12年
  • 自動車部品製造業で使うのであれば、輸送用機械器具製造業用として9年

と、耐用年数が変わります。

うちの製品、サービスにピッタリあうキーワードが見つかるかどうか

全力耐用年数で機械装置の耐用年数を検索する際には、それを使って提供される製品・サービスの業種名を入力しなければなりません。

しかしこれがなかなか難しい。

例えば自社が自動車の変速機に使う部品を製造していたとして、なんと検索しますか?

『製造業』だと357件もの結果が出てしまいますし、『変速機』では該当するものがありません。

『部品』で検索すると、全然関係ないものが出てきてしまいます。

全力耐用年数

というわけで、機械装置については一旦全力耐用年数で調べてみて、ピッタリ合うものがなければ別の方法で調べなければなりません。

まとめ

対象年数を調べる際に便利な、全力耐用年数をご紹介しました。

従来、耐用年数を決めるにあたっては、耐用年数表とのにらめっこは避けられませんでした。

ほんとにこの年数でいいのかな…?と、ご不安を抱えておられる方も多いんじゃないかと思います。

「一発検索」「一発表示」を謳うこういったサービスの登場には、歓迎の気持ちしかございません。

この記事を書いたひと

伴 洋太郎(ばん ようたろう)
伴 洋太郎(ばん ようたろう)税理士
BANZAI税理士事務所 代表税理士。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。1982年6月21日生まれ。個人事業主、フリーランス、小規模法人の税務が得意で、一般の方向けにやさしい解説記事を書けるのが強み。詳しいプロフィールはこちら。
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